時々考え事をしている時に頭にピンとひらめきを覚えることがある。
一種の感のようなものだが、例えば絵を描こうとする時、イメージが明確な形として浮かび上がるのはセンスに関わるもので、予感とは違うものだ。
トップページのコラムなどを例にとると、書きたいことがある段階ではテーマに悩むことはない。
書きたいテーマも底をついてくると、何を書こうかとあれこれ悩むことが多くなる。
経験から生まれるもの、観察から生まれるもの、蓄えられた知識から生まれるもの、テーマのソース(源泉となるもの)はそうしたところに潜んでいる。雑多なソースの中からテーマとなる事柄をピックアップするには、一種のインスピレーションといった「一瞬の閃き」によることが多くなる。一種の閃きによって、「これだ」というテーマが浮かぶ。
インスピレーションの意味は「直感からのひらめき・瞬間的に浮かぶ思いつき」だと言われているが、それに加え「霊感」も含まれるようだ。
最近テレビで賑わっている、「神ってる」という言葉は、今年に入って絶好調の広島カープ緒方監督が放った一言。鈴木誠也選手の好調ぶりを指した表現。この「神ってる」を少しハッキリ表現すると「 神がかってる活躍をする事。またはその略語。神や仏が乗り移ったようになる人間の超自然的な感覚(霊感)ということになる。
インスピレーションや「神ってる」は不意に起こるものではなく、それまでに汗をかいて重ねた練習の結果として生まれたので、決して無から生じたものではない。
それは私のようなアマチュアですら、取材により素材を集め、あれやこれやと試行錯誤を繰り返して、やっと表現できる段階に入る。その時キッカケを生み出すのがひらめきであり、インスピレーションである。
こうして見てくると、私のホームページはかなり偏った分野でしかない。専門的に掘り下げて独自性を出すのは、年齢的に時期を逸している。したがって自分の好みや気に入ったものだけを手掛ける。
そうした状況であるので、かなり絞った範囲で気の向くままに取材する(素材を集める)。いわばこれらは原石であり、その中から宝石を掘り出せるかは運任せなようなもので、そこで大きな力を与えてくれるのがインスピレーションだといえよう。